住宅ローン・任意売却・競売・不動産に関する 専門用語辞典
住宅ローン、不動産、競売、任意売却などで使う言葉には、耳慣れない専 門用語が多いものです。返済が滞った際に突如裁判所から届けられる案内 には、見たことのない言葉が並び、それだけでも不安になることがありま す。 しかし「この用語は、書類は何を意味するものなのか?」と思ったら、 まず調べてみることをお勧めします。意味だけでも知っておくと、少しは 落ち着を取り戻せるからです。次の手だてや解決法を考えるのに役立つこ ともあります。 この辞書では、住宅ローン・任意売却・競売・不動産に関する専門用語を 五十音順に並べました。ぜひご活用ください。
あ
明渡訴訟(あけわたしそしょう)
通常の民事訴訟を提起し、裁判所の判決を得て明け渡しの強制執行を行う手続き。引き渡し命令よりも、時間と費用がかかる。
明渡猶予期間(あけわたしゆうよきかん)
現在の住まいを何らかの事情で退去せざるを得なくなった住人が、明け渡し請求を受けてから実際に明け渡すまでの残り時間のこと。
明渡猶予制度(あけわたしゆうよせいど)
抵当権に対抗できない賃借権によって抵当権の目的とされている建物の使用または収益をしている物件について、抵当権実行としての競売がなされ、落札者の代金納付の時から6ヵ月間の明渡猶予期間を経過するまでは当該建物を買受人(落札者)に引き渡すことが要求されないという制度。
明渡料(あけわたしりょう)
競売不動産において、当該不動産占有者に任意に明け渡してもらう場合、買受人・競落人が物件の占有者に支払う料金。立退料、引越代などにあたる。
い
一括返済(いっかつへんさい)
残債務をまとめて全額返済すること。債務の支払いが延滞した場合、期限の利益の喪失となり債権者から一括返済を求められる。
一般媒介契約(いっぱんばいかいけいやく)
不動産の売買、賃借を不動産業者に依頼する際に結ぶ契約。特定の業者ではなく、複数の業者に取引仲介を依頼することができる。他に専任媒介契約、専属専任媒介契約がある。
え
延滞(えんたい)
金銭の支払いや納入が期日までに行われず、滞ること。
お
オーバーローン(おーばーろーん)
住宅ローンの借入金残高が、不動産の譲渡価額(時価)を上回っている状態。または譲渡価額超過分の借入金残高のこと。
親子間売買・親族間売買(おやこかんばいばい、しんぞくかんばいばい)
そのままでは競売になる不動産を、任意売買により親子・兄弟姉妹、親族間など身内で売買すること。